見た映画について思うがままに書いていきます。 中央エフエム【84.0MHZ】の”うら!のーとみなみずむ”でも月1回映画について喋ってます。 ブログもあるので覗いてね中央エフエム84.0Mhz
最後にクレジットを見てパフォーマンスはボブ・ディラン本人のものだと知りほっとした。・・・あれでパフォーマンスまで役者によるものだったら、映画のマジックのすごさに私は脱帽するしかなかっただろう。・・・とにかくケイト・ブランシェットはどんな幹をつかんで演じていたのでしょう過剰な物真似を楽しんでいるようにも見えました。白黒とカラーの行ったり来たりがそのうち心地よくなって。詩人A・ギンズバーグの登場もジョークすれすれの感覚も私には◎。こんなかたちのPOPもあったのですね。91点。
「やすくに」は刀師という狂言回しを中心に据えた整然としたドキュメンタリーでした。なにより、昔見たドキュメンタリー(ゆきゆきて神軍)に比べ映像が何とも奇麗でした。前評判で騒ぎすぎだったようですね、お行儀のよい映画だと思いました。ドキュメンタリーはセリフ(監督やインタビュアーの意図することば)以外の部分がとても楽しい。小泉参拝反対の学生の映像で外野のおやじが「another one」と言ってるタイミングが爆笑ものだった、とは母の意見でした・・・。点は付ける気なし。
映画館に入るまでずっとわくわくしてました。・・・というのもこの映画のファーストシーンにHONZIが出ていることを知っていたからです。去年のちょうど4月頃、新大久保に通ってたHONZI。熊坂監督の世界は思いのほかリアアリスティックな映像で、決して東京の雑踏を美化したりしないでどんどん進んでいきました。ラブホの入口でお客の相手をする女主人のシーンに流れてたヴァイオリンの微かな音を私の耳はいつまでも追いかけていました・・・ファーストシーンがせつない。 72点。