おお!車の名前がこんなにも切なく扱われていることにひたすら感激。
(車とか電車とかってヒトの歴史に個人的にも社会的にも特別な思いを抱かせると思うんですよ、わたし)
その昔、A・ドロンだ J・ディーンだ、R・レッドフォードだって騒いでた時代にイーストウッドがこんなに素敵な作品を作り続ける監督になると誰が予想したでしょうか…
心情的・説明的シーンはそぎ落とされた展開には
(例:復讐を誓う“タオ”が“ウォルト”の家に乗り込んでくるシーンの入り方)独特の美学を感じました。
きっと説明的な役者の演技も嫌うだろうなァイーストウッド監督は・・なんて感じながら
最終シーンのグラン・トリノが水辺を走るシーンを見て
「あの海はどこだろう」と思った私は、まったくアメリカの地図に無知なのでした。(お恥ずかしい)・・・あれは、湖ですね、ヒューロン湖、エリー湖、ミシガン湖、オンタリオ湖、スペリオル湖・・どこだろうな・・・主人公はフォードの自動車組み立て工だったというのだからデトロイトの近くかしら・・
等、未だにいろいろ考えてます。
音楽はワンテーマで古臭くて、そこがCOOL!!
作詞までしてるイーストウッド監督はもはや神か。 87点。