熊谷守一(1880‐ 1977)・・・最近随分この作家の絵が私たちの目に触れるようになってきたようです。
富裕層の出身であるが極度の芸術家気質で貧乏生活を送り、「二科展」に出品を続け「画壇の仙人」と呼ばれた。
昭和7年ころ「池袋モンパルナス」と呼ばれる池袋千早のあたりに80坪くらいの土地を借り家を建てた、とある。
映画はその、千早の家。
棲んでいるのは守一と家族。
緑深い庭。
そこに取材のカメラマンやら、ファンやら、前に建つマンションの業者やらが出入りする、ある一日の話・・・
映画の時間が非常にゆっくり豊かに流れるのが心地よい。現代的ではないのかもしれない・・でも、こういう映画があってもいい、と思う。
三上博史の演じた役が印象的で・・・
★★ 80点!!