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南谷朝子の勝手に映画好き!

見た映画について思うがままに書いていきます。
中央エフエム【84.0MHZ】の”うら!のーとみなみずむ”でも月1回映画について喋ってます。
ブログもあるので覗いてね中央エフエム84.0Mhz


父親達の星条旗 2006年11月27日(月)

う〜ん。
ほんとにクリント・イーストウッドがこの映画
つくりたかったのかなァ。
どうにも共同プロデューサーのスピルバーグの
匂いがプンプン。

戦争シーンは文句なしの迫力。
戦争ってのが個を飲み込んでいく様、
戦争の中の個の空しさをこれでもかと私に突きつける。

でも・・アメリカ人の作ってきた『他の戦争モノ』と
どこか違うの?と聞かれても答えが出せない感じ。

「硫黄島からの手紙」へのCM映画のようでした。
    ・・・45点。

ブラックダリア 2006年11月15日(水)

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デ・パルマが実話を題材にした!と巷で噂の。
う〜ん。久しぶりの映画は「It'sアメリカ」
のベタさ加減が、ほど良かった。

きわどいシーンも必要悪、ってことで許せたし
女優さんは最初綺麗に見えなかったけど
最終的にはまあまあ・・。(ヒラリー・スワンクだったとは!)

途中事件の手がかりとして流れる
白黒フィルムの女優が
一番いきいきして美しく見えたのが
監督の狙いかどうかは別として

とにかく白黒判りやすい映画でありました。

59点。

Nine Lives(美しい人) 2006年07月16日(日)

 予備知識なしで鑑賞。
 9つの女性の哀しみがいっぱい詰まっていた。
 何故邦題は美しい人なのか……そのままでもいいのに……。
 それにしてもハリウッドには色んな顔をした女優さんがいるんだなァ。9話めの手術直前の妻の役をやった女優さんはすごく良かった。不安と哀しみが誰にでも共有できる感覚として画面から伝わった。
 おかしささえ滲み出ていた。すてきだった。
 10話めのグレン・グロースの演じた娘に先立たれた母の話も胸に迫りました。
 うん、見終わった後から心に滲みてくる映画でした。……85点

アンリ・カルティェ・ブレッソン 2006年06月26日(月)

 写真家の勝山泰佑さんが或る朝電話をくれた。
 この間私が勝山さんの写真を「哀しい」と感じたことを伝えたから。
“この間話したみたいな事がフィルムの中にあるよ”と電話をくれた。
 シネマライズは一杯だった。 監督の視線は見えにくい映画だったけど、インタビューを受けた人々の(アーサー・ミラー、イザベル・ユペール、写真家たち)生きる力みたいなものはハッキリみえた。
 ブレッソンが言った言葉で1番印象的だったのは
「写真は被写体の興奮を撮る。とり逃がさない。」
 勘だ、とブレッソンは言う。でもその裏には緻密な計算はあるはずだ。勘という言葉にかくれているものをスクリーンの中に私は探していた。それが、生きる力だと私は表しましたが、他の人はどうでしょう。
 パンフレットが写真集で、とてもすてきでしたよ。
えーと。……79点かな。点はつけにくい。

親密すぎる打ち明け話 2006年06月13日(火)

 パトリス・ル・コントの職業的お楽しみワールドへようこそ。という映画でした。巨匠になりたいのかなァ。

 判りやすいフランス映画という意味ではフランス映画のディズニーと呼びたい。
 登場人物はみんな面白かった。
 ラスト……雨の多かったパリの風景を捨て南仏にカメラは飛びます。
 すべてが職人技。
 でも、最近の私は知性より感情に訴えるものを欲しているので……45点。

花よりもなほ 2006年06月08日(木)

 あだ討ち……しないぞっていう映画だったんですが
長屋の住人はじめ豪華キャストすぎて却って散っていました。
 パッチワークのすてきな作品をみせられたという感。
キム兄はよかったよ。蓮司さんも。……66点。

ブロークバック・マウンテン 2006年03月08日(水)

 なぜ、好きになってしまったのか、
 その問いには誰も答えてくれない。
 ただ、いとおしいと思う心の切なさは誰もが共感できるような気がした。
 ひとりひとりの切なさを、ただただ丁寧にカメラが映した。
 どの役者も台詞以外の”嗚咽”が印象に残った。
 ほとんど口をあかずに喋る主人公にいつのまにか共感していた。
 ァ、音楽があんまりピンとこなかったなァ・ジャック役の役者さん良かったけど。2人の奥さんも良かった。
重箱の隅をつついてみるような作品だったと思います。……77点

ミュンヘン 2006年02月22日(水)

 スピルバーグもユダヤ人?
 ポランスキーもユダヤ人。世界はユダヤが流した血と涙で未だにあふれている。と感じました。
 映像の光と影が鮮やかで眩暈がする箇所もありましたが、到底主人公の心情には観客は(というか日本人は、なのか私は、なのか)感情移入しにくく、一番印象に残ったのは敵同士が同宿してしまったマルタ島のアジトで
主人公とアラブの若者がお互いの理想と国家について語り合う美しいシーンでした。
 いずれにせよ、お決まりのストーリーにドキドキしながら飽きることない2時間30分。国家に雇われていながら存在していないことになっていた暗殺者の淡々とした
かなしみと恐怖を私たちも知ったのでした。
 なんか、アメリカが自由の国の象徴みたいに描かれていたのにはちょっと??
 ま、アメリカ映画だったっけ。……66点

オリバー・ツイスト 2006年02月15日(水)

 ロマン・ポランスキー監督。私が大好きな「ヴァンパイアの舞踏会」を撮った監督です。
 誰が70年代の彼から本作品を予想できたでしょう。
超大作を見せられる監督ってそうそういないと思うんですが、ポランスキーはいつのまにか、そういう監督になっていたんですね。
 苦労してない人に限って「苦しみ」を語りたがる……
。そんなことを考えさせられ、自分の歌う姿勢についても検証し直しました。
 大画面でみて大満足。偏った感情移入のない、それでいて批判精神に満ちた画面に圧倒されっぱなしの2時間。……90点。

ヴェニスの商人 2005年12月08日(木)

 タイトルロールのヴェニスの商人。今の今までユダヤ人シャイロックの事だと思ってた私の目からうろこ。
 そうですよ、キリスト教徒アントニオ……の苦悩……なんですね。
 ジェレミー・アイアンはすごかった。あの人がアントニオやってくれてなかったらこの映画はアル・パチーノの1人芝居になっちゃってたなあ。
 ヴェニスという都市の(人間界の縮図として描かれてる)病んだ部分がうみだした事件を若者の無知な目を通して届けてくれます。
 宗教まで変えさせられてしまう敗者をヴェニスの「青」がしずかにみつめるだけ……というラストが印象的でした。
 若者達はこの敗者が死んだ後の財産をあてにしてめでたしめでたしなんだから……アル・パチーノは当然よかったし、「青」がフィルムの中で印象的だったし……82点

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