人間が「生きている」ことについて
日常の生活では意識下に沈めてしまって蓋をしていることについて
映画でなぜそのことについて語っておきたいと思うのだろう・・・
そのことを私はずっと考えておりました。
多かれ少なかれ全ての人の経験値に刻まれるであろう
「とても普通の出来事」がそこにありました。
テイム・ロスは製作の総指揮までかかわって、この映画に心血注いでいる。
“生きている”ってことが、部屋の壁に降り注ぐ光に象徴されている・・・あくまで私たちの日常を意識させる
稀有な映画でした。
情緒的な音楽を一切使わない潔さにも驚かされました。
一方で無性に情緒的に歌を歌いたくなる私でありました。