遠藤周作の書いた「沈黙」をもう一度読み直したくなる作品でした・・・・
スコセッシにって「霧」は永遠のテーマなのでしょう。
各所に「霧」が現れて私達観客を幻惑するのですが、
私の印象に残ったのは、まっ白い砂浜だったり、
どこまでも明るい笑みを浮かべて(これが外国人が気持ち悪いと思う日本的スマイルなのか)
主人公の新譜をひったてるお役人(田島俊也好演!!)の表情だったり・・・
突然森の中で座り込む主人公を追い立てるカメラワークだったり・・・。
小さな事ばかりでした・・・
何を言いたいかと言いますと…
原作と主人公の視点を変えたことで映画は非常なる無理を強いられてしまった。ということです。
窪塚洋介演じる「きちじろー」がもっとピックUPされていいはずなのに・・・煮え切らない映画でした・・・
はい。
38点。