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南谷朝子の勝手に映画好き!

見た映画について思うがままに書いていきます。
中央エフエム【84.0MHZ】の”うら!のーとみなみずむ”でも月1回映画について喋ってます。
ブログもあるので覗いてね中央エフエム84.0Mhz


ヒトラー 2005年08月07日(日)

 副題に〜最後の12日間〜とあるように、ベルリン陥落の最後のナチスを描いた作品。
 実在の秘書から取材して作っただろうこの作品は、妙にヒトラーが「おじいちゃん扱い」されていた。ドイツ人がヒトラーを葬りたがっているなあ、と感じました。
 戦争経験世代がこの作品をよく観に来ているようですが、当時新聞紙面を飾っていた人々が画面で暗躍するのを、「過去」として懐かしむ世の中になっているということなのでしょうか。
「終戦」という価値の大変換に立ち会った世代に改めて
尊敬と興味を持った1日でした。……60点

コーラス 2005年04月29日(金)

 少年合唱団の歌声が全編に通奏低音のように流れ、それは決してお涙頂戴でなく……サービス精神はないし、語り手が微妙に変わるし……。
 感情移入はしにくい映画でした。それだけに「脇役」といわれるひとびとが素晴らしく、譜面台役の少年に◎。
どうしてこの映画がフランスでそんなにヒットしたのかと言う私の質問に
「フランス人は誰もがソロを取りたいのに、この映画はアンサンブルを描いていたから」
 と答えてくれた竜さんに拍手。……50点

COFFEE&CIGARETTES 2005年04月13日(水)

 イギー・ポップの歌声が最終クレジットに似合っていたので久々にクレジットを最後まで見ました。
そしたら、更に明るくなる直前にその曲は「LET'S GO」という掛け声で終わったのだった。
 何がいいたいかというと、それくらいテンポ感にあふれた映画だったということです。
 全部で9章くらいあったんですが、好きだったのは「いとこ同士?」と「最終章」それと「ラッパーとビル・マーレイ」でした。
 見たい、というより出たい、という映画ですね。……70点

The Notebook(君に読む物語) 2005年02月23日(水)

 つまんない話なのに、どうして涙がでちゃうのよ。
 最初のタイトルロールにケミストリー音楽(?!)などという文字を見ていやな予感してたけどそれはただのおまけと知り、更にこの映画は、ストーリーをみてほしいんではない、ということに気づき、気がついたらラストで私は隣で見ていた人と共に涙していたのでした。
 ジーナ・ローランズの画面での存在感が映画を支配していました。またそうなるようにカットに余韻を残さないんですよ。ずるい。
 あ、つけたしですが、物語の主人公の男の浮気相手の女優さんの登場の一言目の台詞のトーンの素晴らしさにはKOされますよ、きっと。……72点

オペラ座の怪人 2005年02月08日(火)

 ミュージカルではあまりにも有名なこの作品。
 どうなのよ、と思って見に行きましたが、
 最初の30分、テーマ曲が初めて流れるシーンで感涙。(妹に『哀しいことがないんだね、普段』と言われた)
 この感涙は哀しさとは無縁の、あえて言うならば曲の持つリズムに突き動かされた涙・でした。
 舞台ではやり得なかったイメージを、ロイド・ウェバーが映画で実現させたのです。
 それが幕開きから最初の30分でした……と私は思った。
 本編は2時間以上あったのですが、『怪人』の生い立ちなど、なくてもいいエピソードが退屈で、差し引くとマイナスかもしれません。でも、でも、最初の30分の感涙のために2時間付き合ったっていいじゃない、ということで……78点(120点−42点。)

ネバーランド 2005年02月02日(水)

 ああ、ジョニー・デップの名前に引かれて、みてしまいました。
 美術家の本郷友美さん(リンク参照)と一緒に。
 ジョニー・デップという人は、得な体質だなあ、と、私が感心するのはどうしても男の俳優さんが多いのです。
 ピーター・パンが20世紀のロンドンで劇作として産まれるまでを描いたこの作品、
 お芝居のできるまでを知ってる私にとっては、楽屋話の細部が面白かったです。
 ビミョウな作品を作ってしまったあとの、お客さんの反応とか……ね。
 見に覚えのあるエピソードがちらほらで・・CGを使った画面は飽きさせないものでしたが、ときどきハッとさせられるような『ゴシックホラー?調の』画面に驚いてました。美術家(本郷さん)にいわせると部屋の照明方法は統一して欲しかった、と。(ジョニーの顔が時々ホラーにみえたのもそのせい!?)……68点

殺人の追憶 2005年01月08日(土)

 韓流がこんなにはやる前に、何本かの韓国映画を見た私は(生意気ですが)20年遅れてる……という結論に達し、それからは韓国映画は避けていました。
 ところが!!
 この映画は最初から最後まで私を惹きつけてやまなかった。
 今まで見た映画とどこが違ったのでしょう。未だ解決していない事件の、苦さ、やり場のない怒り、そういったものが風景に投影されていたことが私の胸を打ったのかもしれません。
 あー、私はつくづく教育的なものが嫌いなんだなあ、と少し思ったわけで、でも人(自分にもいえる)の気持ちの中には少なからず「わからしてやりたい」という欲望みたいなもんがあって、私の仕事はそれをいかに消して生きるか・ってことかもしれないなあ、と最後に大写しになったソン・ガンホの顔を見てため息をついたのでした。……80点

お父さんのバックドロップ 2004年10月13日(水)

 大阪づいてます。
 最初は「何がおもしろいものか」みたいに見てたんですが、後半登場人物たちのギャグ(ではないのかも)がおかしくてこの私が、声だして笑いました。特に‘チャンバラトリオ’の南方英夫さんは最高!
 ふわふわした物言いの中に真実あり。私は自分の明晰すぎる物言いを密かに反省するのでした(暗闇で)映画にはイタリア語の題もついていて、監督のこだわりもあったんでしょうが、そんなことは気にならないHAPPYな映画。映画って、ありえないことを堂々とやってくれるから、好きだなー。……79点

インファナル・アフェアU 2004年10月02日(土)

 えーっ!2ヶ月も映画見てなかったの?私。
 最終回の木場シネマ。いい映画館なんですよ。駐車場帰る頃はガラガラで。
 音楽が主要な場面で必要以上に情感をさそう手法は香港映画の、はたまたこの監督の( )特性か……、でもね、今日はそこに「はまり」に行ったんだからOK。
 門前仲町を駆け抜けると涙ぐみそうな私の個人的事情にぴったりの映画。
 Tで、主役二人のボスだった人たちがUの主役……Tで壮絶な死を遂げていたウオン警部の物語。
 この、アンソニー・ウオンという役者は香港でも怪優でとおってるらしい。共演したい!!
 こっちを先に見た人はTで主役がいきなり垢抜けたスターがやったことをどう思ったでしょうか……などと、ちょっと気が散りながら見てました。
 Tを見たときほどの衝撃はなかったけどやっぱり好きな部類。……76点

21G 2004年07月02日(金)

 LIFE MUST GO ON(それでも人生は続く)
 この言葉が映画の中数回繰り返される。そしてそれは其々が其々の説得力を持って。
 袖振り合うも他生の縁……日本的宗教観でいうならそんな言葉がぴったりのこの映画なのですが、他生・なんてものに思いを馳せる余裕を観客に与えようという映画でもなかったことは確かです。
 哀しいリアルに満ち溢れた映画。そしてその哀しいリアルに生きる人には空の色はまさしくあーだろう、と
いわしめる象徴的な空の色。時折流れるプラグドミュージックが更に哀しみを深くしました。
 ベニチオ・デル・トロ、シャルロット・ゲンズブールが◎。(ショーン・ペン数学教授にはみえなかった)……81点

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