2021年1月13日
下北沢の本多劇場へ。
そこに、22年の時空を飛び超えて登場人物たちに命のエネルギーを吹き込む舞台セットが在りました。
「東京原子核クラブ」(作・演出/マキノノゾミ)
1997年の初演も1月の公演じゃなかったっけ・・・確か年末年始を有楽町あたりで過ごしていた記憶が頭にチラついている・・・
自分が板に立つ姿を見たわけでもないのに全てのシーンが愛おしい。稽古場でOKが出ずに苦しんだ場面や、のびのびと泣き笑いしていた場面、自分は出ていないけど大好きで見とれていた場面・・・
今日の観劇は私に“作品愛”の究極の姿を教えてくれました。
かつて劇団に所属したことがある私ですが、劇団離れて長いことプロデユース公演の経験を積む中で“短く燃やす作品愛”に慣れてしまわざるを得なかった自分に改めて気づいたのでした。
今回のマキノさんの演出に、プロデユース公演なのに役者たちが何年も一緒にいるような“作品愛”の熱を感じたのです(これはひたすら私が感じてるだけなので大変に主観的な話なんですが)!
COVID-19が稽古場さえも奪っていくこの状況下でこんなに“作品愛”に溢れたチームを作ったマキノさん、素敵です。
個人的には
「ぴか」の照明が物足りなかった。
武山真先を演じた上川路が素晴らしかった。
本多劇場にて上演中。1月17日まで。
配信もあるようです。Check It